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【Cross Point会員様インタビュー】 松原良輔さんに聞く「日本の学生のより良い未来の為に…諦めない社会の創出」

更新日:2月13日

更新日:10月6日




東京都認定インキュベーション施設、Cross Pointの利用者様に焦点を当て、その人のこれまでの人生や将来の展望についてお伺いするCross Pointオリジナルインタビュー企画、第2弾❗️


第2回のゲストは、株式会社SCHOL 代表取締役 松原良輔さんです。



松原さんが代表を務める株式会社SCHOL様は、Cross Pointのオープン当初からいらっしゃる最も長いお付き合いの入居者様になります。この度、業務の拡張に伴ってCross Pointをご卒業することが決まりました。




【株式会社SCHOL様の事業紹介】

奨学金に関わるソリューションを展開。

効率的なサービスの提供を通じて日本の奨学金を民主化し、実際に若者の生活をより良くすることの実現が目的。今後は奨学金分野だけでなく、多様なお金の流れる仕組み作りや知識など総合的な支援の仕組み創出を目指す。(2022年10月より「株式会社ガクシー」に社名を変更)




Cross Pointスタッフの、美斉津茜です。本日はよろしくお願いします!




株式会社SCHOLの松原です。よろしくお願いします。




まずは松原さんのことを教えて頂きたいのですが、起業をしようと思われたきっかけは何ですか?


きっかけは、その当時所属していた会社の先輩です。その先輩のことを「すごい人だ」と感じており、ぜひ共にやりたいという気持ちから起業の世界に入りました。




起業をするためには多くの知識が必要だと思うのですが、どのように勉強されたのですか?


おっしゃる通り、起業においては関連する全ての知識が必要となります。

しかし特別に勉強をしたことはなく、社会人として9年間企業で働く中で学んだ知識をベースに、経験を積む中で身に付けています。




そうなのですか!では、その中でも特に得るのが難しいと感じる知識はありますか?



そうですね…事業計画の「人に関わる部分」が特に難しいですね。

それによって採用計画や事業の進捗スピートに与えるインパクトが大きく変わりますから。いわば、スタートアップにとっての肝のような知識ですね。どんな感じかなと分かるまでに、私も数年ほど試行錯誤しました。


後は、「経理」に関する知識ですね。勿論ですが、経営者はトップの立場なので「数字」が分かることは何よりも重要だと思います。私の場合は、前職の経理の経験が非常に役に立ちました。




それでは今回のメインテーマ、起業した理由を教えてもらえますか?



前職の経験を通じて、日本の将来を担う学生の環境を良くしなければと使命感を感じたからです。

前の会社では日本企業の海外学生採用を支援しており、海外トップ校の学生と触れる機会が沢山ありました。その中で、海外の学生と日本の学生は、学ぶ環境が金銭面から全く異なると感じました。海外は奨学金や寄付を通じてお金が学生に集まる仕組みが整っており金銭面で心配なく学べる環境がありますが、日本の奨学金市場はまだ未開拓で、学生が生活費を稼ぐために研究や学問に充分に時間を割けない現状がありました。その瞬間、これを変えなければという使命感を感じたのが全てのきっかけです。


また私は日本人として、日本の将来の為に頑張りたい、自分たちが事業運営をした結果としてそこに貢献することがモチベーションになると考え、日本の学生の環境を良くするという目的に至りました。




ご自身の経験からこのようなビジネスビジョンが発想されたのですね!






                  資金調達について】


話は変わりますが、やはり起業をする中で大変なのが「資金調達」だと思います。

SCHOLさんはこれまでに三度、資金調達をされていますが、どのような経緯でされたの

でしょうか?


資金調達の目的は二点ですね。


まず一つ目の目的は、時間をお金で買うことです。「資金調達」という形で資金獲得の為に費やす時間を削減し、時間を節約=スピードアップを図るというスタートアップのやり方です。


もう一つの目的は、VC(ベンチャーキャピタル)など資金調達の出し手を自分のビジネスの証明として活用することです。まだ市場が開拓されていない奨学金業界において、私たちは仮説を作り起業で挑んでいます。ですが、奨学金自体の認知度に反してプレーヤーがいないことに対する不安要素も強くありました。そこで自分たちのビジネスをどう担保するか考えた際、資金調達の出し手がビジネスを認めてお金を出すという形まで味方になってくれることは、考えている市場の存在に対するエビデンス(担保)になると思った為です。



なるほど!資金調達をエビデンスにするというのは画期的なアイデアですね!

ちなみに、資金調達で特に苦労した点はありましたか?


壁打ちや何十社を回ったりすることは少し大変でしたが、有難いことに今のところスムーズに進んでいます。Cross Pointの入居者のVCにも支えていただいているお陰ですね。



Cross Pointが皆さんの成長への橋になっているというのはとても嬉しいですね。





【卒業後の展望について】

今後、SCHOLさんはCross Pointをご卒業した後に、更なる業容拡大をなさるとお聞きしています。今現在松原さんが考えられているビジョンを少しお聞きしても宜しいですか?



「諦めなくてもいい社会」です。具体的には若者への支援の輪が広がり、お金や情報、機会などが若者に流れるような仕組み・プラットフォームを作ることがビジョンです。

今は奨学金だけから始めていますが、もう1〜2年後には奨学金だけでなく色々な仕組みでお金が若者に流れる仕組みづくりに拡大していきたいと思っています。



「諦めなくてもいい社会」ですか、そんな温かい社会が待ち遠しいですね!





起業する人に向けたメッセージをお願いします。


個人的な考えですが、日本は成熟した社会で市場や仕組みは整っている一方、昨今中国やインドの台頭・少子化問題等で日本の国力は落ちています。

これを上昇基調に乗せる為には既存の大企業の役目だけでなく、スタートアップなどの新しい力が非常に大切です。是非、新しい起業家の皆さんには日本を牽引していってほしいと思います。




松原さんが起業において大切にされてきたことはありますか?


常に大事にしてきたのは、「ちゃんとやること」です。誤魔化さず「ちゃんと」良いことをする。そうしないと会社としての継続・拡大はあり得ませんし、それが信頼へステップだと思っています。




最後に、松原さんにとって「働く」ことはどういうことでしょうか。


「楽しさ」ですかね。自分の人生をワクワクさせるもの、自分がワクワクする気持ちを持つための手段、それが「働く」ということだと思います。






【インキュベーション施設「Cross Point」について】



Cross Point に入居しようと決めた理由を教えて下さい。



オフィスを移転しようと考えているときに、Cross Pointの他の入居者様からご紹介を受けたことがきっかけです。飯田橋は山手線の真ん中で交通の便が良く、落ち着いた雰囲気でビジネスに好立地でした。綺麗で仕事しやすそうなオフィスだったのも理由の一つですね。



SCHOLさんはCross Pointのオープン当初からいらっしゃる、最も長い付き合いの入居者様です。そんなSCHOLさんが思う「Cross Pointのいいなと思うところ」は何ですか?



Cross Point運営の方々の対応の良さです!細かいところから大きなところまで、手厚くサポートしてくださる、そんな「人」の面が最も大きかったですね。

その他にも、綺麗で機能を考えられて作られているオフィスも魅力的なポイントです。



お褒めのお言葉ありがとうございます!これからも運営一同、より良い環境づくり・サポートの充実に尽力いたしますので、今後ともよろしくお願いします。

本日はお忙しい中ありがとうございました!


〜Cross Pointスタッフと記念撮影〜

 

本日は、松原さんの起業に至るまでの経緯やビジョン、仕事に対する思いを知ることが出来ました。

色々な経験を積まれる中で、自分にとっての仕事の価値や貢献を見出し、実際に行動されている姿にとても胸が熱くなりました。


人それぞれ目標やなりたい姿は異なりますが、このインタビューをご覧になった皆様にとって「自分の為、そして社会の為に頑張ろう」と思うきっかけになっていれば嬉しいです!私自身もこれからの人生で自分なりの目的を見つけたいと思えるような素晴らしい機会でした。



お忙しい中インタビューに協力して下さった松原さん、本当にありがとうございました。

Cross Pointをご卒業されたのちも益々のご活躍を祈念しております!



次回もお楽しみに!

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